2001・10月


球形の季節(恩田陸)
最近、話題の人なので読んでみたんだけど・・・・・独特の表現力があるけど、上手いと言うわけはない気がする。
同じ単元の中での視点移動が多すぎる。キャラが多いからしょうがないのかもしれないけど。あるキャラの気持ちで読んでいたら、突然、違うキャラの視点になっていたりするので、戸惑う。ページ戻しちゃったりして・・・・。
視点移動をするんだかったら、単元替えなくてもいいから、せめて行を空けて欲しいなぁ。それで随分読みやすくなると思う。
結構面白い作品なので、惜しい。本当に惜しいです。
織田信長 全5巻(山岡荘八)
オリジナル大河の資料として、母に借りて読み始めたら、填った。すごい。面白い。一気に読んだ。
小説と言うよりは、歴史資料的な内容なので、結構淡々としてるんだけど。次が気になる書き方にはなっているので、最初に1巻だけ借りたことを後悔した。まんま大河と言う感じ。
山岡さんの感じ方なんだろうけど・・・・なんか、この中の光秀は可愛いような気がする。「お恨みに思いまする」って言い方が拗ねてるっぽいの。私の偏見か??(へンケン・ベッケナーではない。うっ、マイナー)
彼女たちの事情(新津きよみ)
女性の話を書かせたら、トップクラスだと思う。「女友達」とか怖かったもんなぁ。
でも、この人は長編より短編が面白いです。上手いです。
で、これは短編集。サイコ&ホラー。全部ほんとに短いんだけど、怖かった。女ってこんなかな・・・・
R・P・G(宮部みゆき)
書き下ろし。
「模倣犯」がむっちゃ面白かったから期待してたんだけど・・・・・案の定でした。この人って、どうしてむらがあるのかな。面白いやつの次は大抵転けてる気がする。
映画にまでなった「クロスファイア」も私的には、だらだら長いだけの駄作だったし・・・・好きなので。ほんとに好きな作家なので、本数こなさくていいから、濃いもの書いて欲しいです。文春の連載も逃げたしなぁ・・・・頼むよ。
さわらないで(新津きよみ)
だーまーされたーー!
単純な話だと思ったのに・・・・・ラストで大どんでん返しだった。ページ数少ないし、さっと読めちゃうお手軽小説なんだけど、気持ちよく読破出来た。さすが、新津さん!
幸せになりたい(乃南アサ)
文句なく上手い。
短編集なので、ちょい足りないとこもあるけど・・・・面白かった。女性を書くのが上手い人は、ほんとに尊敬する。いいなぁ。
チャイニーズディナー(柳葉敏郎&IZAM)
なんとなくレンタルしたんだけど、面白かった。
台詞重視の一幕芝居を観てる感覚なんだけど、台詞で格闘してるみたいで気持ちがいい。演技を観たって感じ。
なんか、台詞がアクションしてたよ。
飢餓海峡(三國蓮太郎&左幸子)
ずっと観ようと思っていて、やっと観られた。
3時間を超える映画なんだけど、一気に観た。すごい。三國すごい。怖い。上手い。背筋が寒くなったよ。
文句なしに名作。三國はもちろん、左幸子も刑事役の伴淳三郎も上手い。ほんとの役者を久々に観ました。
影の軍団服部半蔵(渡瀬恒彦)
再鑑賞。
最初観たときは面白いと思ったんだけど・・・・・見直すと間延びしてて辛い・・・・私の場合、渡瀬がかっこ可愛いので、それだけで観られてしまうんですが・・・・映画としてはダメダメです。
陰陽師(野村萬斎)
想像以上に面白かった。彼氏が「さくやかも・・・」と戦々恐々としてたけど・・・・・原作知ってた方が更に面白いと思うけど、それはそれなりに楽しめました。野村萬斎の居住まいの美しさにやられました。かつての日本人は、皆、こんなに美しかったのでしょうねぇ・・・・・反省です。
復活の日(草刈正雄)
再鑑賞。
20年前の映画とは思えない緊張感と画面処理。面白い。
日本人ばかりになったときにちょっとたるさを感じるけど。まぁ、及第点でしょう。昔の春樹のとこの映画は現実的でなくて、そこがエンターティメントしてて良かったなぁ・・・・・こう言う映画、また作ってよ。春樹。
スティング(ポール・ニューマン)
面白かった。常々面白いとは聞いていたんだけど・・・・これほどとはっ!! 脱帽!
2時間、全然飽きなかったよ。程良い緊張感と、ユーモア。気持ちよくミスディレクションされました。いいなぁ。こう言う映画。















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